2015年11月19日木曜日

試行錯誤碁石洗い③

碁石を洗う、ただそれだけのことを3回にも亘って書き連ねて
まいりましたが、今回がラストです。

そもそも、普段の生活ではズボラを絵に描いて額装したような
下っ端が、なぜこれほどまで衛生面に気を付けているかと申しますと、
開店準備中に受けました「食品衛生責任者養成講習会」で、
食中毒の恐ろしい話をさんざん聞かされたからです。

(最終的に「発生は運次第」と言われましたけれど…!)

次亜塩素酸でしか退けられないノロウィルスは仕方ないとしても、
その他の原因菌で事故を起こしましたら大問題、
とても下っ端が取り切れる責任ではありません。

お客様が直接手にされる碁石だからこそ、
本日もせっせと洗うのでした。


さて、前回の続きです。
紆余曲折を経まして、当サロンでは現在、以下のような方法で
碁石を洗っております。





 ■ザルを使うと、碁石に混じってしまったホコリや髪の毛等を取り除きやすいです。
   (金属製のザルを使うと、碁石に傷がつく場合があります)

 ■碁石が重なったり下になる面は意外と乾きにくいので、
   タオルでパタパタはたいてざっと水気を取ってから、
   バスタオルに広げて一晩自然乾燥させます。

 ■欠けた石がないかチェックしながら碁笥に戻します♪


体力の限界から碁石にツヤを出す作業は諦め、
ただ上記の洗浄作業をくり返しておりましたら、
碁石も何か諦めてくれたのでしょうか、それなりに
滑らかな表情になってきました。

ただ…
あまりにもツルツルと手馴染のない碁石たちは、
乾燥肌の下っ端のような手には、非常にホールド
しづらいものとなったのでした。

清潔と使い勝手は両立しないものですね(泣


(author:下っ端)

2015年11月8日日曜日

「棋聖戦・棋譜解説会」よもやま話

碁石洗いのお話は(またしても)一回お休みしまして、今回は
11月21日(土)に当サロンで行われる「棋聖戦・棋譜解説会」
ついて書かせて頂こうと思います。

【お客様向けのご案内状】

(※田原七段のお写真は、日本棋院様のご厚意により、
  使用許諾を頂いたものです。二次配布はご遠慮ください。)


当サロンも加盟しております「全碁協」の理事、
新宿「秀策」の席亭・桑原様からお電話を頂いたのが9月の末ごろ。

「田原靖史七段から打ち合わせの電話が来ますから、
 日程その他が決まったら連絡してください」

…え。うちに、ぷ、プロ棋士がいらっしゃるの!?
ふわあ!と舞い上がったあと、

「田原七段って、どんな方だっけ…」

などと失礼なことを思う、勉強不足の下っ端。
お招きする以上、リサーチせねば!と、検索して見つけたのがこちら。



…囲碁じゃなーい;

けれどまあ、人となりは分かるかしらと思って再生してみましたら、
存外に「人狼」というゲームが面白くて、最後まで観てしまいました。

…そうじゃなくて。

田原七段についての感想はと申しますと、
「洞察力に優れた怖そうな人」でした;
この方をおもてなし…と考えただけで、胃がキュッと音を立てそうです。

そんなある日、とうとう田原七段からお電話が掛ってきました。がくがく。

「田原と申しますが…」

あれ?動画と違って、落ち着いた優しいお声。
席亭に取り次ぐまで、二言・三言お話させて頂いたのですが、
とっても丁寧な印象を受けました。

動画の田原七段が怖そうに見えたのは、勝負の場面だったから
なのね、と胸をなで下ろしたのでした。

(ほっとして嬉しくなったので、ちょっと描いてみました。
 ゲームもやってみたいのですが、下っ端のような単純構造頭では、
 同じサイドの方に迷惑をお掛けするだけなんだろうなあ…。)




ところで、「棋譜解説会は分かるけど、どうして棋聖戦?」なのかと申しますと、

このたびの解説会は、「日本棋院」様と棋聖戦のスポンサーである
「読売新聞社」様との主催で行われるものだからです。

【日本棋院様から頂いたポスター】


「全碁協」が共催として、加盟されている碁会所と、
棋士の方々を取り持ちまして、順次解説会を開催していく予定となっております。

開催場所につきましては、全碁協HPに載っておりますので、
 ぜひチェックしてみてください♪

下っ端は当日お出しする、おやつの構想を練りながら、
皆様と解説会でお会い出来るのを楽しみにしております。

(田原七段が甘いもの好きかどうかについての調べは、
 まだついておりませんが…。)

ご都合が宜しければ、ぜひ足をお運び下さいますよう、お願い申し上げます。


(author:下っ端)

2015年11月3日火曜日

試行錯誤碁石洗い②

前回の方法で碁石を洗ってみた翌日、
自然乾燥させた碁石を見てみますと…
なにやら粉を吹いたようになっていて、愕然としました。

…洗う前より汚っこく見えるって、どういうこと!

購入したての碁石には、石同士の接触による傷を防ぐため、
ワックスのようなものがついているのですが、
洗剤を溶かしたぬるま湯につけた程度では
落としきれなかったのでしょうか。

ともあれ、こんな石では、お客様にお出し出来ません。
もう一度洗い直してみることにしました。

更に翌日…。

粉こな感は多少軽減したものの、艶は全くなくて、
その辺で拾った小石のような感じです。
一体どうしたらいいのかしら…。

再度、ネットにお伺いを立てましたら、
「艶の回復には椿油」という対策方法が載っておりました。

椿油は持っておりませんでしたし、とても高価な物なので、
口に入っても大丈夫な油なら何でもいいよね、ということにして
オリーブオイルに頑張ってもらうことにしました。

少量のオリーブオイルを布につけて揉みこみ、
碁石に塗布していきます。

しかし、ここでまた問題発生。



毎夜、寝不足でふらふらしながら碁石を磨いておりました
下っ端に、セコンドの席亭からタオルが投げ込まれたのは
一か月後のことでした…。

次回はラスト、碁石洗い現況報告です!
(需要はあるのかしら…)


(author:下っ端)